「編集Kくんは本当にコミケが好きなんだねえ」
こんなことを言われた20代でした。商業で本を出して文章も書いて時間が無いのに、自分のサークルで同人誌を発行していましたからねえ。それは45歳くらいまで平行していたのですが。
夏コミ冬コミは挨拶回りもかねていたので本当に忙しかった。夏コミの時は差し入れで凍らしたミネラルウォーターを持っていたなあ。500mlを40本くらい。もちろん手搬入だぜ。
担当していた作家さんが「夏コミで凍ったミネラルウォーターの差し入れがあると嬉しいんですよ。自分で持ってこれないし」
そんな馬力だけだった20代でした。
ボクが漫画誌を出すのに作家さんを探したのもコミケだった。正確に書くとパソコン通信からIRCのチャットとコミケ。
コミケで作家さんを探すときは予備知識も無く14時頃から会場を彷徨って、スペースにある同人誌の表紙を目に入れていく感じでした。
そこで気になる同人誌があると購入して編集部や自宅で読んで、この作家さんに描いて欲しいとなると奥付にある「住所」に手紙を書いたものです。
えええい、そんな時代です。
いまは会場で必死に作家さんを探す編集者というのも少なくなったのだろうなあ。
前書きが長くなりました。が、コミケというお題で話をしたら止まらないのだろうなあ。当時から参加している人は、だいたいそうだと思う。
米沢嘉博記念図書館の最寄り駅はJR御茶ノ水・営団新御茶ノ水駅・都営神保町駅あたり。地下鉄九段下や都営小川町駅からでも大丈夫。
個人的には神保町からが良いかな。御茶ノ水は坂を下るのとGoogleマップで検索して歩くと終盤に階段が出てきます。これは避けたい。

米沢嘉博記念図書館のトビラガラスが微妙に曇っているので開館しているのかわかりにくいけど、そこは思い切って中に突入です。走らないでください。
開館日などは公式ウェブサイトで調べよう。
展示物は相当キュレーションしてあるけど(膨大すぎる)自分が過ごした時間を思い起こすには十分。時間があれば2階にある図書館でじっくりと資料に目を通したい。

ボクは同人誌と言えば新田真子。何が何でも新田真子。婦警さんシリーズはいまでもバイブルですよ。新田さんが描いているからレモンピープルを購入していた中高生だったのですよ。久保書店編集部で初めて新田真子先生の原稿を目の当たりにしたときは感動だった。
たしか新連載リザレクション第1話だったんじゃないかな。91年頃。担当編集者Y氏が忙しすぎて代わりに写植を貼った思い出。手が震えた。
こういうラフ画がなつかしい。直接担当にはなれなかったけど代打ちで原稿を取りに行くとドキドキしたものですよ。
当時の担当編集UK氏はガチの新田真子ファンで、RIOTから続く内容伏線など全てを把握していた人物。これは凄かった。
一番仲がよかった編集者だった。どこかで元気にしてくれていると嬉しい。

24時間耐久コミックマーケットスペシャルにも参加した。アルコール持ち込みOKの即売会だった。はじめてエヴァのアニパロ本を発行したのでした。直球勝負で「初めてのエヴァ本」と言うタイトル。
この同人誌を出すにあたってフォントワークスのマティスEBを購入したんだ。
サークルスペースに赤い布を敷いてヱビスビールも並べて飲みながら頒布。300部持ち込んで完売したのですよ。みんな酒が入っていたからなあ。
呑みきれないヱビスは周りに配りました。隣のサークルからウィスキーを勧められて飲んだのも良かったなあ。
そういうコミケはちょっと無理なのかも知れない。

展示してあるもの一つ一つで話が長くなってしまう。
面識が会っても無くても参加者誰もが米沢さんと思い出があるよな。久保書店編集部に在籍していたがゆえ色々と面白い思い出もあった。
ダーティ松本*1先生が企画した久保直樹編集長を囲む会か。あれは面白かったな。
コミケには、どこかしらちょっとまてやゴルアっていうのが根本にあるけど*2もうちょっとだけ参加し続けたいかな。
いちどはもう参加なんかシネーヨってスタンスだったけど。これは歳をとって丸くなったのかも知れない。
しかし自分が米沢さんが亡くなった53歳になっても同人活動を続けているとは思わなかったよ。